「あなたの街にも総合型地域スポーツクラブを」―。県内に創設の機運が高まる山武市、茂原市、横芝光町の約30人の関係者が参加し、千葉県教育委員会(広域スポーツセンター)主催、山武市教育委員会協力の「総合型地域スポーツクラブ創設支援ミニ集会」が、1月26日、山武市教育委員会庁舎会議室で開かれました。広域スポーツセンターや、幕張西スポーツクラブからの説明・報告を〝一言も聞き漏らさないぞ〟と真剣に聞き入る「近い未来の新しいお仲間達」で熱気に溢れる集会となりました。
集会は、千葉県教育庁体育課・加藤班長、山武市教育委員会・嘉瀬教育庁から挨拶を頂き、「事例発表・現状報告」に入りました。はじめに広域スポーツセンター社会体育班の宮内指導主事から「総合型地域スポーツクラブとは」「県内の育成状況」「広域スポーツセンターの取り組みと現状」について簡潔で分かりやすく説明がありました。千葉テレビで放映された幕張西スポーツクラブの活動を中心とした報道特集も紹介されました。
続いて、今年秋創設10年となる幕張西スポーツクラブ(以下M@WS)結城理事長から、「M@WSの地域環境と特質」「設立から現在までの経緯」「設立時の問題点と克服のためにどう活動したか」「「現在までの成果と今後の課題」などにつき、具体的な説明がありました。渡邉M@WS広報部長からは「広報活動の重要性」「地域と結びつき強化のためのHP等の活用について」の報告も行われました。
創設準備段階の、山武市スポーツ推進委員の玄地さんからは、市内の少子化の現状、クラブ立ち上げ候補場所の地域特殊性、より総合型地域スポーツクラブを認知してもらう必要性等々、率直な山武市の現状が報告されました。
10年の〝先輩クラブ〟であるM@WSからの報告は具体的なだけ、参加の皆さんに大いに興味と関心を持たれました。報告後の質疑では「事務局体制はどうなっているか」「経費面での苦労は」など質問が相次ぎました。結城M@WS理事長は、質問に的確に答えながら「クラブ間で共通するところ、地域環境の違いなどクラブ間で違いがあるのは当然」「スタッフの充実が要」「身の丈に合った活動が大切で無理はしないこと」など〝血の通った〟経験を話し、メモをとる参加者も真剣に頷いていました。
2時間を超す「ミニ集会」は、参加の皆さんに「地域環境の違いはあってもu、地域の絆としての総合型地域スポーツクラブの創設は大事」との共通した理解が得られました。
「県内の総合型地域スポーツクラブの新しいお仲間が必ず近々に出来る」―。確実に実感できた、「総合型地域スポーツクラブ創設支援ミニ集会」でした。(渡邉 記)