‘師走’スタートの12月1日、船橋市総合体育館・船橋アリーナで、県内17の総合型地域スポーツクラブが集まり、「2012千葉県スポーツ交流大会 in 船橋」(主催:千葉県総合型地域スポーツクラブ連絡協議会、主管:船橋市総合型地域スポーツクラブ連絡協議会)が千葉県スポーツ振興基金助成を得て開かれました。500名を超す参加者は、「卓球」「ソフトバレー」「グラウンドゴルフ」「ドッジボール」「健康体操」の実施5種目を通じて、クラブ間の親睦、交流を深めました。
‘豪勢’な船橋アリーナ入口の大会受付には、参加者の列がズラ~っ。9時半、メインアリーナで開会式が始まりました。田淵大会会長(千葉県総合型地域スポーツクラブ連絡協議会会長)は「参加の皆さん、船橋へようこそ。総合型地域スポーツクラブも定着してきましたが、いろいろな活動タイプがあります。大切なことは、楽しく、できるものから手がけることでしょう。今日の大会も勝っても負けても‘握手で終わる’ものにしたい。県下66の全クラブがより地域に密着されるよう願っています」と挨拶しました。続いて渡辺実行委員長(船橋市総合型地域スポーツクラブ連絡協議会会長)から「心から歓迎します。5クラブで構成する船橋市総合型地域スポーツクラブ連絡協議会は大会準備にあたり‘楽しんで帰っていただく’ことをコンセプトとしました。十分に今日一日楽しんで下さい」と述べました。来賓の県教育庁から猪狩主席指導主事、市長代理で船橋市生涯学習部の高橋部長からそれぞれ激励の挨拶を頂き、他の来賓紹介、主催者役員紹介、競技進行の諸注意、種目別責任者の紹介で開会式は終了し、「歓迎アトラクション」の披露が始まりました。
「大穴スポーツクラブ」の‘健舞人の会’約40人の女性と大漁旗を振る男性の登場です。出し物は「よさこいソーラン」―。いきなりのエネルギッシュでダイナミックな演舞に、参加者は「私もやったるぞぉ」と意気が上がるというものです。「いいもの見せてもらったね」と言いながら、それぞれ参加種目が行われる会場に分かれました。
メインアリーナは、ネットで区切られソフトバレー7面、卓球台15台が設営されています。早速練習が開始されましたが、各種目の進行と試合は次のようなものでした。
グラウンドゴルフ
アリーナから5分ほど離れた坪井中学校で開かれました。120人の参加です。砂の校庭だけに、芝生のプレーが慣れた方には飛び過ぎたり飛ばなかったりのボールに、当初は苦労される様子です。他のクラブの方たちと1組6名で構成しますが、じきに‘ナイスショット’‘惜しい~’の声―。ボールが取り持つ親睦の「和」ともいえます。「やった~」、どこの組でしょうか、ホールインワンを‘新しいお友達同士’で喜び合う声が聞こえました。お昼過ぎに雨が降り出したのは残念でしたが、全24ホール終了できました。男性優勝の佐々木さん(のだスポレクファミリークラブ)は、なんと50という素晴らしいスコアをたたき出してくれました。
ドッジボール
参加92名で小学生高学年4チーム、低学年3チームの出場でサブアリーナで開催です。ベテラン揃いのグラウンドゴルフを見た後で、小学生の元気な声が会場外にも響きビックリです。1回5分の激しいプレーの応酬ですが、ボールの投げあいぶつけ合いが続きます。
疲れないのでしょうか。同点で「サドンデス」があったり、高度なフェイントプレーを見せるチビッ子がいたりで‘たかがドッジボール’などと到底言えません。むしろ、応援するお父さん、お母さんの方が「あっ、それやっちゃぁダメ」「よしよしその調子」と夢中な応援が目につきました。
健 康 体 操
約80名がサブアリーナ内の多目的ホールに集まり開催されました。ご婦人が圧倒的に多いようです。内容を見て驚きました。「バランス体操」「ムエタイ」「関節痛予防体操」などカテゴリーが7種、休憩挟みながら1種目各30分に‘何か間違いでないの?’と思い、役員さんに「ひとりの方が7つ全部するんですか」と聞きました。涼しい顔で「そうですょ」の答えに「千葉の女性は強いのだ」と再認識、インストラクターの先生の指導を受けながら軽快に身体を動かし続ける様子に‘恐れ入りました’と脱帽でした。
卓 球
ミックスダブルスが基本の148名の参加。5ペア、15ブロックに分かれて3セット先取のリーグ戦は壮観です。どの組も最低4試合出来る納得の試合形式は好評でした。選手の年齢は最年少21歳、最年長78歳だそうです。「福原愛ちゃん時代」の選手と「荻村伊智朗時代」をご存知のベテランが参加しているということで、ドライブ、カット打ちと鮮やかなラリーを繰り広げる皆さんのプレー振りには、ロンドン五輪に負けず「千葉の卓球も健在です」を思わせます。ご夫妻で組まれたペアも幾組かお見受けしました。各ブロック優勝者に表彰状が渡された表彰式では、対戦した相手が多い種目だっただけに、新しく出来た‘ライバル’を皆で祝福し合いました。
ソフトバレー
「混合」と「レディース」部門があり、それぞれに‘シニア’‘フリー’と分かれ計4部門で競いあうこの種目、120名を超す参加です。柔らかいために、回転し変形して飛ぶボールを打ちあう競技に、面白い現象を見つけました。男性が入る「混合」の競技模様は、比較的‘ダンマリプレー’が多く、反面猛烈なスマッシュを打ち合います。それに比べ、女性だけの「レディース」は‘いくょ~’‘はい、もう一本’と掛け声かけながらのプレーが目立ちます。その上、「レディース」でも‘フリー’チームはジャンプして男性並みのスパイクを展開、一方‘シニア’の皆さんは、相手のいない場所にポトンとトスして得点をゲットするテクニックを発揮―。なるほど同じスポーツでも様々なプレースタイルがあるようです。「アスリートスポーツでなく、私達が取り組むスポーツって自分の好むように楽しめる」ことを教えてくれました。
午後3時前後に種目ごとに競技終了し、それぞれ表彰式を行いました。ネットを挟んだ戦いを見せてくれた卓球、ソフトバレーの皆さんも試合開始時と終了時の顔はまったく異なり、笑顔をみせながら「ありがとう」「またお願いね」とエールの交換、クラブ間交流は見事果たされたようです。次回からは、天台の「千葉県総合スポーツセンター」での開催が決められています。地域でスポーツを通じてコミュニティーを深め、チョッピリづつ成果をもって、来年の‘年一度’の大会で再会したいなと感じた「2012千葉県スポーツ交流大会 in 船橋」でした。 (渡邉 記)
2012年12月03日|投稿者:スタッフ|