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800名が大汗かいて「幕張西地区防災訓練」に取組む


小春日和に恵まれた11月13日(日)、千葉市第30地区町内自治会連絡協議会主催、美浜消防署・打瀬出張所、千葉市消防団第18分団3部協力で「幕張西地区防災訓練」が14自治会800名が参加し、幕張西第一公園で行われました。「東日本大震災」という未曾有の大地震や集中豪雨に見舞われた今年、参加者の皆さんは‘災害発生時’の際にとる手当・方法習得の為、一生懸命に訓練に取組みました。

会場の西第一公園には、5.6丁目自治会の約50名の‘一番乗り’の皆さんを始め、各自治会・自主防災会所持の‘防災’を染め抜いた旗を先頭に14町会が集合、整列し定刻10時開会しました。

 植村・自治会連絡協議会副会長が参加者、美浜消防署打瀬出張所、消防団に参加・協力に感謝するとともに「4, 000世帯・12,000名が生活する幕張西地区、いつ起こるかも知れぬ災害に備え、皆で考え行動しよう」と訴えました。美浜消防署・磯野さんが「東日本大震災から8ヶ月、ひとりひとりが出来ることを今日は訓練してほしい。また、火災が多発する季節でもあり大いに注意を喚起してほしい」との挨拶があり、今日の訓練内容が消防団から説明があり、訓練に入りました。

 始めは「点呼訓練」、広い公園に分散した参加者を各自治会のリーダーが拡声器で集合場所を指定して召集し、居住者の安全確認をする訓練です。参加数が自治会ごと異なるため所要時間に差が出ますが、全自治会無事に終了しました。

 次に、A,Bと自治会をグループ分けして「負傷者搬送」と「消火」の二つの訓練を行いました。「負傷者搬送」は‘毛布のみ使用’‘竹棒と毛布の併用’‘担架使用’‘人力のみ’など数種類の搬送方法を学び、その後三角巾を利用した‘応急手当’の方法について説明と実技がありました。「消火」は‘消火器使用’‘バケツリレー’の説明・訓練を行いました。‘消火器使用’の訓練では、実際に使用する前に大声で火災発生を周知し119番に連絡すること、天井に火が燃え広がっている場合は必ず消火器使用を止め逃げることが消防署員の方から懇切丁寧に説明された後実施されたことが特徴的でした。「はい、訓練希望者は出てきてください」の声に、始めに出てくるのは女性ばかり…。「あれっ、男性はいないんですか?」やはりマクニシは女性が元気です。‘バケツリレー’は放水する人が交代するケースや、2列に並んで最後に一人が放水するケースなど「なるほどなぁ」と思う実技指導でした。いずれの訓練も参加の皆さんは全力で取組む姿を見せてくれました。後半はグループ交替しての訓練です。

 11時半、最後の「小型ポンプ訓練」、消防団員さんが丁寧に操作方法を説明してくれ、各自治会代表の男性が‘火元’を表す標識を放水して倒しますが、中々難しそうな印象を受けました。小さな子どもさんが標識が倒れると「ヤッタ~」と喜んでいたり、放水に映える虹に「綺麗ねぇ」と声があがるのも、緊張の中の余裕といったところでしょう。

 正午に閉会です。消防署から「皆で考え行動する、何より火災発生時は大声を出し協力しあうことが大切です」。「大災害発生の場合には消防署も手が回らぬケースも生じます。初期の防災活動は地元の尽力が不可欠です」、との講評と挨拶があり、参加者全員に防災グッズのビスケットか保存米のお土産が渡され、防災訓練は終了しました。

 新しい自治会のメンバーの中には、親子連れの姿が目立ちました。今日の訓練は「不幸にも災害が発生したら…」のものですが、小さな子供達のためにも「災害を発生させない」心構えを日常から持ち続けることが肝要だと改めて思わせてくれた「幕張西地区防災訓練」でした。 (渡邉 記)

2011年11月14日|投稿者:スタッフ|


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