「立冬」の3日前でも暖かさいっぱいの11月5(土)・6日(日)、幕張西公民館で「主催:幕張西公民館サークル連絡協議会」「後援:千葉市教育委員会」の「第31回文化祭」が盛大に開かれました。初取材でしたが、公民館で活動している41のサークルが大結集、日頃の成果の発表を見せていただくとともに、お仲間との‘和’を深め‘輪’を広める大切さを教えていただく文化祭ともなりました。
5日の開会式は、連絡協議会の西尾副会長の司会で9時45分に始まり、木村会長から「31回文化祭の開会です。会員の皆様と公民館のご協力で開催できることに感謝します。2日間十分にお楽しみください」との挨拶がありました。続いて滝川公民館長から「教育委員会、地域の皆さんの参加にお礼申し上げます。31回を数え、‘思い出の詰まった’文化祭でもあります。昨日から各サークルが一所懸命準備してくれました。‘文化’の素晴らしさを心ゆくまで堪能してください」と歓迎の挨拶がありました。来賓の教育委員会・木村さんを始め、近藤・青少年育成委員会、溝端・社会体育振興会、松本・社会福祉協議会、笹木・コミュニティづくり懇談会、千葉・民生児童委員会、清水・幕西中PTA、福家・幕西小PTAの各会長の紹介があり、定刻10時に文化祭の幕が開きました。
会場は講堂で行われる「発表の部」、和室1は和服を召されたご婦人達のお手前による「お茶席の部」、調理講習室で「喫茶の部」、そしてテラスとロビーをはじめ全ての部屋での「展示の部」に分かれています。展示の部では、パッチワーク、レザークラフト、ペン習字、書道、生花、粘土細工、写真、絵画、俳句、手編み等々各サークルの皆さんが精魂込めて作り上げた作品が整然と展示され、さながら「幕西美術館」のようで‘準備にご苦労されただろうなぁ’と思わせます。囲碁、バレエ、外国語、男の料理教室などのサークルの活動報告も目に付きました。
テラスでは、特別参加のオリーブハウスとアービーヨーヨーの皆さんによるクッキー、パイなども用意されました。庭に‘店開き’の陶工芸室は、 パッチワーク、レザークラフトとともに即売もし、早速「どれどれ」と覗き込むご婦人方で溢れました。
「発表の部」は詩吟の発表から開始です。少年少女10人での「上杉鷹山」の‘なせばなる、なさねばならぬなにごとも…’には立派々々の一言です。ストレッチ体操、太極拳の発表と予定通り進みます。今まで見る側だった人が「今度は私の出番」と参加側に回るのが、いかにも地域の文化祭らいしホノボノとした光景です。移動交番の方たちも「臨時に回ってきました」とご挨拶、ご苦労様です。多分、別のサークルのお友達でしょう「あら~しばらく」とロビーは社交の場にも転じているよう―。そのためか、喫茶ルームに変身した調理講習室は、入りきれないほどの‘満員状態’となりました。
正午からは四つのソシアルダンスのサークルの発表、高橋・中村さんお2人で160歳超えのペアによる軽やかなステップを見て、感心することしきりでした。
午後2時からの健康&ダンベル体操は、女性11人に混じり男性の横山さんが‘孤軍奮闘’、観客のみなさんも座ったまま身体を動かし始め文字通り会場は‘一体感’を見せてくれます。300gの玄米を包んだダンベルを使っての体操は「私もやってみような?」との声がそこここに―。
5日のファイナルの発表は午後3時からの女声合唱団「野ばら」による‘ふれあいコンサート’。「これを聞きに来ました」の新入場者を含め講堂が満員となり、素敵なドレスを着用したメンバーの皆さんは友情出演のお仲間達とともに、高校生のように若々しい張りのある声で何曲も聞かせてくれ会場は大拍手―。
4時過ぎに第1日目は終了しましたが、各サークルの活動は個々別々なのに、会場全体は見事に調和しているように感じるのは何故でしょう。公民館での文化祭開催の意義を滝川館長は「それぞれが一年間研鑽した結果を、全体が一時にまとまって地域に発表する良い機会」と述べられました。発表の部も展示の部も全て‘習い事’、ご自分の研鑽努力を通じて互いの苦労が初めて理解できて高めあえる―、と滝川館長の言葉を理解しました。 それならきっと「和」と「輪」、二つの「わ」が、全体がまとまり調和して大成功した文化祭の大切なポイントかなと勝手に結論づけてみました。6日は取材できませんでしたが、スポーツ三昧のレポーターも「何か公民館のサークルを体験してみるかな」と思わせてくれた‘文化の薫り高い幕西地区’の31回文化祭でした。関係者・参加者の皆さん、ありがとうございました。(渡邉 記)
2011年11月06日|投稿者:スタッフ|